退職願・退職届の正しい書き方 ――円満退職の作法とは?

更新日:2025.05.01 (公開日:2025.05.01)

転職活動が実を結び、次のステージに進むとき、避けて通れないのが「退職」の手続き。その第一歩として大切なのが、退職に関する書類の正しい書き方と、丁寧な伝え方です。今回は、意外と知られていない「退職願」と「退職届」の違いから、書き方・提出マナーまで、円満退職のコツを解説します。

「退職願」と「退職届」の違いとは?

意外に混同されがちなこの2つ。

退職願:会社に「退職したい」と申し出る“お願い”の書類。承認前であれば撤回可能です。
退職届:正式に退職の意思を示す書類で、提出後の撤回は原則不可。


一般的には「退職願」→了承後に「退職届」を提出する流れが円満です。

書くときの基本ルール

用紙:白無地のA4またはB5縦書き便箋が基本

形式:手書きでもワープロでもOK。ただし署名は自筆が丁寧

宛名:「代表取締役社長 ○○○○様」とフルネームで記載

本文例:「私事、○○のため○月○日をもって退職いたしたく、ここにお願い申し上げます。」と簡潔に記述

装飾や余計な言い回しは避け、フォーマルな文体で統一しましょう。

提出タイミングとマナー

まずは口頭で直属の上司に伝える。(退職希望日の1~2ヶ月前が目安)
書類はその後、上司→部門長→人事という順に提出。
感謝の言葉を忘れずに。「お世話になりました」の一言が印象を左右します。
冷静かつ誠実な態度で退職の意思を伝えることが大切です。

円満退職は次の職場にもつながる

退職は、あなたのキャリアの大切な節目。
どれだけ新しい環境に期待していても、去り際の印象は次に影響します。
「立つ鳥跡を濁さず」という言葉の通り、誠意ある姿勢が信頼を積み重ね、転職先でも「この人は信頼できる」と思ってもらえる礎になります。

退職の手続きも、あなたの人間力を表す一部。丁寧に仕上げて、気持ちよく次の一歩を踏み出しましょう。

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