「転職理由」はどう語る?——ネガティブを“前向きな決断”に変える技術

更新日:2025.05.14 (公開日:2025.05.14)

転職活動で必ず聞かれるのが、「なぜ前職を辞めたのか」「転職を決めた理由は?」という質問。
実は、この問いへの答え方ひとつで、あなたの印象が大きく変わることをご存知ですか?

たとえば、「人間関係が悪かった」「残業が多かった」など、辞めた理由がネガティブなものだったとしても、それをそのまま伝えると「愚痴っぽいな」「他人のせいにしている?」と受け取られてしまうこともあります。

でも、無理にキレイごとにする必要はありません。大切なのは、“どう変わりたかったのか”“次に何を目指したいのか”をセットで伝えることです。つまり、「過去」ではなく「未来」を見据えた前向きな理由に変換することがポイントになります。

たとえば、こんな言い換えができます。

Before:人間関係が悪かった
→ After:もっとチームで協力し合いながら、成果を出せる環境に身を置きたいと思いました。

Before:やりたい仕事ができなかった
→ After:自ら手を挙げてチャレンジできる環境で、自分の可能性を広げたいと考えました。

Before:給与が不満だった
→ After:自分のスキルをさらに磨き、成果がしっかり評価される職場で成長していきたいと思いました。

こうして「だから、次はこうしたい」と“未来志向の意志”へつなげることで、聞き手に前向きな印象を残せます。

また、転職理由は志望動機と切り離せないもの。
たとえば「前職では個人プレーが多かったので、チームで動く貴社のスタイルに魅力を感じました」といったように、辞めた理由と志望先の魅力が自然につながっていると、説得力がぐっと増します。

転職理由は、マイナスを隠す場ではなく、「自分はどうありたいか」を語るチャンスです。
変化を恐れず、自分の言葉で“これから”を描いていく——その姿勢こそが、企業の心を動かすカギになるのかもしれません。

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