【シリーズ連載:退職編④】退職理由の伝え方と伝える時に気をつけるべきマナーとは?
更新日:2025.09.25 (公開日:2025.09.25)
これまでの連載で、退職を決意するきっかけの見極め方から、円満退職に向けた全体像までを見てきました。退職のプロセスにおいて、最も緊張するのが直属の上司にその意思を初めて伝える瞬間ではないでしょうか。
前回は、円満退職を実現するための基本的な流れや、引き継ぎの準備、感謝を伝えることの重要性に触れました。退職を伝える際は、伝え方次第で印象が大きく変わります。たとえ退職理由がネガティブなものであっても、感情的にならず誠実な姿勢を貫くことが、円満な退職への第一歩です。
そこで今回は、【シリーズ連載:退職編】の第4回として、その重要な局面に焦点を当て、上司に退職を伝える時に気をつけるべき具体的なマナーを、会話の切り出し方から言葉選びまで詳しく解説していきます。
▶前回記事「【シリーズ連載:退職編③】円満退職を実現するためのポイント」
▶第1回記事「【シリーズ連載:退職編①】退職届はいつ出すべき?ベストなタイミングを徹底解説」
ネガティブな本音はNG!上司が納得するポジティブな退職理由の伝え方

退職の意思を伝える際、最も重要なのが「誰に、どう伝えるか」です。必ず最初に直属の上司にアポイントを取り、1対1で話せる時間を設けてもらいましょう。同僚などに先に話してしまうと、噂が意図しない形で上司の耳に入り、心証を損ねる原因になります。
そして、上司に伝える退職理由は「ポジティブな表現」に変換することが、円満退職における最大のポイントです。たとえ給与や人間関係に不満があったとしても、それをそのまま伝えるのは避けましょう。不満をぶつける形は、上司を不快にさせるだけで、建設的な話し合いにはなりません。
大切なのは、不満を「今後のキャリアで実現したいこと」という未来志向の言葉に置き換えることです。
ポジティブな理由への変換例
■本音:「給与が低くて、生活が厳しい」
💬伝え方: 「成果がより評価に反映される環境で自分の実力を試したいと考えております」
💡ポイント:不満ではなく、スキルアップなど自身の成長意欲や挑戦したい気持ちを伝える。
■本音:「〇〇さんとの人間関係がもう限界」
💬伝え方: 「チームで一体となって目標を目指すスタイルの職場で、より貢献したい」
💡ポイント: 個人への批判ではなく、自分が望む働き方や環境を軸に話す。
■本音:「残業が多くて、プライベートな時間がない」
💬伝え方: 「ワークライフバランスを整え、専門知識の学習に時間を充てることで、長期的なキャリアを築きたいと考えています」
💡ポイント: 労働条件への不満を、自己投資や将来を見据えた前向きな行動として表現する。
このように、ポジティブな理由を伝えることは、嘘をつくことではありません。お世話になった会社や上司への敬意を示しつつ、自分の未来に対する真剣な思いを伝えるための、社会人としての「誠実なコミュニケーション術」です。この姿勢が、退職後の良好な関係や、未来の人脈にもつながっていくのです。
まとめ:退職理由は未来志向の表現で誠実に伝えましょう
退職を伝えるのは、とても緊張する瞬間ですよね。ですが、伝え方を少し工夫するだけで、上司の受け止め方も大きく変わります。たとえ本音が不満であっても、「自分の成長のためにこうしたい」と未来志向の言葉に置き換えることで、誠実さも前向きさも伝わります。感情的にならず丁寧に伝える姿勢は、退職後も良好な関係を保つための大切な一歩です。円満な退職を実現するために、自分らしく、でも前向きに思いを届けていきましょう。
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