【シリーズ連載:退職編①】退職届はいつ出すべき?ベストなタイミングを徹底解説

更新日:2025.09.05 (公開日:2025.09.05)

新しいキャリアへの一歩を踏み出すことを考え始めたとき、期待と同時に多くの疑問や不安が生まれるものです。特に、現在の職場を離れる「退職」のプロセスは、誰もが慎重に進めたいと思うのではないでしょうか。

このコラムでは、そんな皆さんの「転職」にまつわる疑問を解消すべく、【シリーズ連載:退職編】と題し、円満退職に向けたノウハウを数回にわたってお届けします。

記念すべき第1回のテーマは、多くの方が最初に悩むであろう「退職届をいつ出すべきか?」です。

退職の意思を伝えるタイミングは、円満退職できるかどうかを左右する非常に重要なステップです。早すぎても、遅すぎても、上司や同僚に余計な負担をかけてしまう可能性があります。では、具体的にいつ、どのように進めるのがベストなのでしょうか。早速、詳しく見ていきましょう。

退職の意思を伝えるベストなタイミングは?

円満退職を目指す上で最も重要なのが、退職の意思を「いつ、誰に、どのように伝えるか」です。いきなり退職届を提出するのではなく、段階を踏んで誠実な対応を心がけましょう。

■退職の意思はなるべく早く、まずは直属の上司に伝える

円満退職の基本は、退職の意思をできるだけ早く、直属の上司に口頭で伝えることです。会社側は、あなたの後任者の採用や業務の引き継ぎ期間を考慮する必要があります。急な申し出は、関係部署に大きな負担をかけ、スムーズな退職を妨げる原因にもなりかねません。社会人としてのマナーを守り、余裕を持ったスケジュールを伝えることが、信頼関係を維持する鍵となります。

■「退職願」と「退職届」の違いを理解していますか?

退職の意思を伝えるにあたり、「退職願」と「退職届」の違いを正しく理解しておくことは非常に重要です。この二つは似ているようで、その役割と法的な効力が全く異なります。

  • 退職願(たいしょくねがい)…会社に対して、退職を「お願い」するための書類です。退職交渉の第一歩として提出するケースで使われます。
  • 退職届(たいしょくとどけ)…会社に対して、退職することを一方的に「届け出る」ための書類です。退職が確定した後に、最終的な意思表示として提出します。

退職届と退職願については、以下の記事でも詳しく解説してますので、併せてご覧ください。

■退職届を出すタイミングは?

退職届を出すタイミングは、多くの人が悩むポイントです。一般的には「退職希望日の1~2か月前」が望ましいとされています。就業規則で明記されている場合もあるため、必ず確認しましょう。

退職を申し出るのに良くないタイミングとは?

■繁忙期や人事異動の時期は避けましょう

退職を申し出るタイミングとして、繁忙期や決算期、大規模なプロジェクトの納期直前などはは避けましょう。チーム全体が目の前の業務に集中してい忙しい時期に上司に話を切り出しても、取り合ってもらえない、むしろ「自分の事しか考えていない」と悪い印象を持たれる可能性があります。

また、人事異動が発表される直前・直後の時期も要注意です。会社全体の体制が大きく動く時期であり、管理職は新体制の構築や引き継ぎで多忙を極めています。そのタイミングで退職を申し出ると、ただでさえ複雑な人員配置をさらに混乱させてしまい、スムーズな受理や手続きが難しくなる可能性があります。

■おすすめは、業務が落ち着いた「閑散期」

退職を切り出すのに最も適しているのは、チームの業務が比較的落ち着いている「閑散期」です。上司もあなたの話をじっくりと聞く時間的・精神的な余裕があります。
引き継ぎがスムーズにできる時期を選ぶと、職場とのトラブルを避けやすくなります。

また、転職先が決まっている場合は、入社日の調整を事前に行うことも重要です。焦って即日退職を伝えてしまうと、人間関係の悪化や今後のキャリアに影響を及ぼすこともあります。円満退職のためには、誠実に準備を進めることが不可欠です。

まとめ

今回は、【シリーズ連載:退職編】の第1回として、退職届を出すベストなタイミングについて解説しました。円満退職の鍵は、法律や就業規則を守ることはもちろん、これまでお世話になった職場への配慮と感謝の気持ちを忘れないことです。

最後に、本日のポイントを振り返っておきましょう。

  • 退職の申し出は、就業規則を確認の上、退職希望日の1〜2か月前が目安
  • いきなり退職届を出すのではなく、まずは直属の上司に口頭で相談する
  • 会社の繁忙期や人事異動の時期を避け、業務が落ち着いたタイミングを選ぶ

退職は、あなたのキャリアにおける重要な転機です。少しの気遣いと準備で、気持ちよく次のステップへと進むことができます。しかし、いざ上司を目の前にすると「どう切り出せばいいか分からない」「引き止められたらどうしよう」といった不安を感じる方も少なくないでしょう。

円満退職のためにも、就業規則を確認し、落ち着いて抜けや漏れが無いよう正確に退職の手続きを進めましょう。

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